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にちにちこれこうじつ

「日々是好日」、これは中国の禅宗「雲門宗」の始祖、雲門禅師が弟子たちに向かって、自問自答の形で自らの生き方を示した言葉で、周囲の動きに一喜一憂することのない確乎たる境涯を吐露したものである。

晴れてよし 曇りてもよし 富士の山
  もとの姿は 変らざりけり   (山岡鉄舟)

暦には大安だの仏滅だの、日によっての吉凶が記されているが、それは客観的に確定したものではない。徳川家康が天下分け目の関ヶ原合戦の際、「殿の運勢はただ今は西がふさがり、悪運がめぐり合わせておりますから、今日のご出陣はお取り止めを!」と家来が進言すると、家康は「愚か者め、西に方がふさがってるなら、この家康が進軍して開いてやる!」と一喝し、風のごとく進撃して大勝利を博したことは有名な話である。
仏滅でも八方塞がりでも、その日その日が最上最高の、かけがえのない一日であり、それを使いこなすところに真実の生き方がある、と教えるのが「日々是好日」である。

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by asahi2kumi | 2007-09-16 21:59 | 心におもう事